2006年02月05日

スミレの知恵

スミレの知恵
       リュウキュウコスミレ(すみれ科)
琉球産の小型スミレの意で名づけられたようです。八重山諸島で、冬を感じさせてくれる花のひとつです。1月の下旬から咲き始め3月頃まで開花。山道・庭先の片隅で見かけます。

ある本によると、このスミレの種は、甘い袋に包まれていて、それをアリが巣に運ぶときに種をあちらこちらで落とし、袋だけを巣に持っていくのだそうです。
落とされた種が芽を出し、このスミレは、繁殖していくという仕組みだとありました。

そういえば、この植物は、アリの通り道のような所によく生えているのを見かけます。リュウキュウコスミレが生き抜くためにとった方法なんですね。
写真追加
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Posted by シマケン at 08:28│Comments(6)植物
この記事へのコメント
さすがシマケンさん。ほんとうに「へー」ですね。
植物の知恵というのはすごいです。
植物と話ができたら面白いでしょうね。
Posted by とらじろう at 2006年02月05日 11:05
かわいい花ですね。
うちの近所で見るスミレは
色がもう少し濃くて葉が細長いような・・・。

春になったら、さがしてみます。
こっちでも、へえ~こんなところに!
って、とこで咲いてます。
Posted by みけ at 2006年02月05日 11:44
おじゃまします。
「スミレ」というキィワードでRSSリーダーからやってきました。

「スミレの智恵」というタイトルは気が利いていますね。
ただ、「袋」と表現されているものですが、エライオソ-ムのことだと思います。
これは、タネの尖った部分の横に小さく付いた白くて柔らかいゼリー状の物質で、アリさんの好物ですが、袋状に包んでいるものではありません。
アリさんはタネをエライオソームごと運んで、最終的にタネだけをポイっと捨てます。
この方法による散布を多用する植物を「蟻散布植物」と呼ぶそうです。
すみれは、ご承知の通り、パチンとタネを飛ばすのですが、アリさんに頼りきって、全く飛ばさない種(しゅ、エゾアオイスミレなど)もあるんですね。
確かに「智恵」と呼ぶことができそうです。
Posted by Green(Moonlight) at 2006年02月05日 21:33
>とらじろうさんへ
 そうですね。植物と話ができたらいいですね。

 聞き耳ずきんという民話では、鯛を助けたお礼に植物の声が聞こえる
 頭巾(ずきん)をもらい、それがもとで幸せになるという話があります。
 
 そういう頭巾(ずきん)があったら欲しいですね。

>みけさんへ
 みけさんの住んでいる所にはどんなスミレが見られますか。

>Green(Moonlight)さんへ
 はじめまして、植物に詳しい方のお話楽しみです。
 よろしく、お願いします。

 そうですね、正確には袋じゃないですね。 エライオソ-ムというんです か。ひとつ新しい地域がリュウキュウコスミレも「蟻散布植物」のひと  つなんですね。
 ほかに「蟻散布植物」は、どのようなものがありますか?

 牧野富太郎博士の本に、スミレのことが詳しく書かれていますね。
 もっと調べてみようと思います。
Posted by シマケン at 2006年02月06日 21:55
こんばんわ。連絡が遅くなりました。

エライオソームを検索エンジンで調べていただければ、かなりの情報が得られると思います。
日本には蟻散布植物は200種程度と記載されている資料がありますね。
すみれの場合、エライオソームが発達しているのは、ニオイスミレ類のアオイスミレとエゾアオイスミレが挙げられます。
発達の度合いによって、蟻散布植物と呼ぶのだろうと思いますよ。

では。
Posted by Green(Moonlight) at 2006年02月13日 20:08
>Green(Moonlight) さんへ
 うれしい情報ありがとうございました。
 さっそく、検索してみます。

 また、コメントして下さい。
 待っています。
Posted by シマケン at 2006年02月17日 19:16
 
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