養老孟司
4月28日(金)午後7時。石垣市民会館にぼくはいた。養老孟司先生の講演を聴きに来た。入場料は1000円である。
イベントの多い石垣市である。いくら有名な先生でも話を聞きにどれだけの市民が来るのだろうか。もしかしたら、2~300人ではなかろうか。そういう幾分かの不安はあった。(何も主催者じゃないのでいらぬ心配なのだが) どうだろうと思ったが、それは杞憂であった。会場は人の熱気で覆われていてほぼ満席の状態であった。
養老孟司先生は大浜市長とトンボ博士の渡辺先生に案内されて会場入りした。 7時になると、主催者側の代表のあいさつがあり、そのあと、反戦を詠ったマミドーマが3曲、三線・笛を交えて3人により歌われた。なかなか良かった。
司会からの、簡単な経歴の紹介の後、養老先生が登壇すると会場全体から拍手がわき起こった。そして、静けさに変わった。「どんな話をするんだろう。」と皆さん固唾を呑んでいたのでしょう。
そして話は、始まった。虫の話。アメリカ文明の発達したそのカラクリ。東大の学生の話。戦後の食糧事情とイモとカボチャが嫌いな話。地球温暖化の解決策。これからのエネルーギーの行方とその対策。知とユーモアと驚きの90分があっというという間に過ぎていった。
自分なりのものの考え方や価値判断をきちんと持って生きる。そういう大人になりたいと感じた帰り道であった。
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