旋回して潜るカニって?
ミナミコメツキガニ(エビ目 ミナミコメツキガニ科)
大潮の日、西表島のとある川の河口付近で見つけました。甲羅の幅が1㎝くらいの小さなカニです。丸い形で淡いブルー色をしていました。手に取りたくなるかわいらしさでした。
ふつうカニは、横に歩きます。でもこのカニは前に歩くんです。おもしろいですね!!
このカニは潮が引いた時、干潟の泥を口に含みその中の有機物(デトライタス)をこして食べ、残りの泥はダンゴ状にして吐き出します。そのため、干潟には数十万の砂ダンゴが転がっています。不思議な光景ですよ。
また数百から数千匹のカニが前に進む様子は、まるで兵隊の行進でした。地元の子どもたちは軍隊ガニと呼んでいました。
もうひとつ特徴があります。
グルグルと回転しながら砂の中に潜るんです。
おもしろいので、砂にもぐったカニを取り出して、何度も何度も回るのを見て楽しみました。
(カニは、つらそうにしてたけど。カンニンカンニンって!!)
砂に潜っている様子
このミナミコメツキガニは絶滅危惧種となっています。そっと見守りたいですね。
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